16歳に恋する23歳の俺。
第1章 合コン
サキちゃんの隣に座り、
何かごにょごにょと耳打ちをする姿に
俺は目線を外せない。
変な妄想が頭を駆け巡る。
そっと耳をすますと、
「あの…サキさん、私やっぱり…」
「まだ言ってんのー?
大丈夫、だーいじょうぶだって♪」
サキさん?
サキちゃんの後輩なのか?
やたら大人っぽいからそうは見えなかった…
大丈夫?
もしかして合コン初めてか?
緊張してんのか?
疑問が頭の中で飛び交い、
その子はサキさんに肩を叩かれ
はぁ…とため息を吐く。
ボーッとその子を見つめていると
自己紹介が始まっていて、いつの間にか俺の番だった。