16歳に恋する23歳の俺。
第1章 合コン
「あっ、じゃああたしからねーっ♪
サキでーす。22です!よろしくね」
可愛い声と仕草で場を沸かせたサキちゃんは
男達に視線を合わせ、ニコッと笑う。
そして次はついにあの子だ・・・・・
「ほら、ゆみ!名前と年齢」
サキちゃんに急かされて
姿勢を正し、咳払いをする。
「あ、えと…橘 優美花…デス。
年はー…」
狙ってるのは俺だけじゃないらしく、
男達はみんな“優美花”ちゃんに釘付けだ。
てか名前まで可愛いのかよ…
しかも声やばい可愛い。
「年、はー…」
なぜか年齢で引っ掛かる。
なんだ?
まさかの25とか?
いやその外見だったら有り得るけど…
サキちゃんに耳打ちされ、
優美花ちゃんはまた口を開く。
「ハタチ…です。よろしくお願いシマス」
可愛らしい言葉遣いでニコッと笑い、
拍手に包まれる。
ハタチか…ベストじゃねえか。
妙にバカ正直な俺は、
優美花ちゃんがハタチだって信じきっていた。