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君のため。

第28章 ◇未練◇

あのまま続けていたら、
もっとひどいことにだってなりえたんだ。

お互い滅茶苦茶に。
結局どこにもたどり着けず
周りを傷つけるだけ傷つけて
滅茶苦茶に。

そう思う。

やはり仕方がない終わりなのだと。

そうやって自分に言い聞かせる。


でもこうして
まだあなたのことを考えるのは
未練?後悔?

違うよ。そんなんじゃないよ。

自分の正直な心。

まだ今もあなたとキスしたいだけ。

キスだけでいい。

後一度くらい。キスぐらい。

キスくらいじゃ浮気じゃないよね。だから。

私はあなたと思いっきりイヤラしいキスしたいなんて思ってるよ。まだ、今も。


うん。認める。キスには未練。

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