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君のため。

第5章 ~後悔の日の後の失恋~

私はあなたから何回失恋しなきゃいけないんだろう?


「やっぱり彼女のことを愛しているのがわかった。
ただの性欲の処理だった」


知ってるよ。そんなこと。

呟いてたじゃない。
現実逃避なのかな?
って。

心の病で入院している彼女さんに
長い間会えなくて不安になっているところに、
私なんかが現れ、
そして誘われ、
そして抱いてしまい、
そして後悔して。

部屋を出る最後あなた何を言ったか覚えてる?

私のことなんか考えている時間ない。って。

何言ってるの?

今生の最後かもしれないね、って抱きついてる私に
あなたは何を正直に言ってくれてるの?


なんでこんなに何回も傷つけられなきゃならないんだろう?


そして、こんなに傷つけられている私に
彼女さんのこと、女心のことをすぐ相談してくるあなたって無神経にもほどがあるね。

だけど相談にのってしまう。
自分でもお人好し、どころか馬鹿だと思う。



だって、それでもあなたと繋がっていたかったから。

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