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いつか…

第5章 :あなたと




夜10時頃…
私がお風呂に入りたいと言って
お風呂屋さんへ
昨日はスウェット、今日はマキシワンピ…
お風呂から上がるとおじさんが待ってて
「スカート…」
私に聞こえないぐらい小さな声で
そう言っていた
そのまま家に戻る
もう遅いからベッドに潜る
けど寝れなくて…
「…寝れない?」
布団から顔を出してうなずく
「おいで?寝るまで抱きしめててあげる。」
おじさんの横に寝っ転がる…
また抱きしめられる…
ちゅっ…
頬っぺたになにかが当たった
目を開けるとおじさんが
上から見下ろしている
そのまま顔が近づいてくる…
そのままキス…
何度も何度も…
もしおじさんなら
断らないといけないのに…
私は受け入れるように目を閉じた
「嫌なら嫌って言わなきゃダメだよ?」
涙が出てくる…
『龍も今までしてきたから…』
自分でもワケわからないこと言った
「俺が龍だと思ってる?」
私はまだ龍には会っていない…
不自然な所はいっぱいある
「和希…」
そう呼ばれて確信する
龍だ…
おじさんが自分の腕を見せる
左腕には`Z´型の傷跡…
前に龍が言っていた
"仕事で切ってできた`Z´型の傷跡がある。
だから左手の薬指と小指は
神経がなくて痺れた状態…"
おじさんの腕のなかに戻る…
「わかった…?」
泣きながら答える
『ちゃんと言って…』
見上げた顔は寂しげで…
なにかを覚悟しているのがわかる…
「…俺が龍七(りゅうしち)やねん…」
たぶん…
"だましてたの!!"とか
なるのが普通だと思う
それでも…
『言ってくれてありがとう…』
私はそう言ってキスをした…

きっと龍は別れるのを覚悟してたんだね…
バカだなぁ…笑っ
けど…
それ以上に私はバカだから…

それからは質問攻め…
今まで私が見てきた`龍´は
息子の竜也さん…
バツイチで竜也さんの他に娘さんが二人
下の娘さんのの所には
孫ちゃんが二人
もう頭がこんがらがる…笑っ










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