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 巡 愛 

第1章 果てしなく……

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『約束の日ですね。

 これが僕からあなたへの最後のメッセージです。

 淋しい時、悲しい時、辛い時、そんな時はどうか、ひとりにならないでください。

 あなたのすぐ側に、きっとあなたの手をとってくれる方がいるはずです。

 僕はこの1年、あなたの言葉にずいぶん支えられました。

 たとえ会うことのない文字だけの相手でも、胸の内を分け合えばこんなにも繋がっていられるのですね。

 ですから今日、お互いがここから消え去っても、人と繋がることを恐れるのはやめにしましょう。

 僕達にはそれぞれに、深い絆を結ぶことを許された伴侶がいるのですから。

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