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ひぐらしを記憶を辿る

第1章 ごめんなさい

バットをもって家に帰る。
いつだれに殺されるか分からない。歩く。歩く。歩く。
朝みたいなこと起きるかもしれない。
殺される前に

殺すんだ。

ひぐらしがないている。沙都子たちには悪いが、今は部活なんてやってる暇はない。
ごめんな。
ヒタヒタヒタヒタヒタ…。
俺の足音はちがう音。
誰かいる……!?
違う。ついて来てるんだ。
バットを強く握りしめて背後を振り向く!!
「ついてきてるのだれだ!!!隠れてないで出てこいよ!!なぁ!?」木の影から出てきた。それは…「レ、レナ…?」レナだった。だがちがう。あれはレナじゃない。レナの形をした何かだ。ふと脳裏を貫く。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
 
ゾクッ!

背筋がものすごく…しびれる。
痛い…。
ごめんなさい。
ゆるしてやるもんか…!
ごめんなさい
やめろ……っ。
ごめんなさい…!
やめろっ!いい加減にしてくれっ!!
「ごめんなさい…圭一くん…っ。
ふふふ……っ。あは…あはははははははははははは!!!!!」
奇妙な笑い声が周りに響く。
「レナ……?なんでついてくるんだよっ!?部活あったんだろ!いけよ…!!なぁ!」
頭がぐるぐる…ミキサーでかき混ぜられたように急激に気持ち悪さがおしよせてくる。
「あははははははははははははははははははははははははははっ!!!圭一くんが休みだからレナも休みだよ?圭一くん?なんでそんなにレナのこと邪見にするのかな?…かな…?あは…あははははっ!!
それについて行ってるわけじゃないよ?私もかえる方向同じだからだよ…?うふふ…。」
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いっ!!!!!


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