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ふしだらと言わないで

第6章 慰み者の娘 3

 朝、目が覚める
 習慣づけられた体は鮮やかなほど自動的に目を覚ます

 でも、よく眠れてない
 理由は自分でもわかっていた

 初めての相手…
 その後何度も体を合わせているうちに気になり意識しだした

 歳が30離れていようが関係ない
 初めての恋は走り続けた

 エッチして大人になったら
 禁断もお構いなしに
 欲張りにも平気で好きになった

 好きになったら止まれない
 私だけが惹かれた寂しい恋だ



 一人しかいない部屋
 するすると着物を身に纏う

 愛華はよく夜に選ばれる
 難しい話(例えば経済)でもある程度なら話し相手になれる学がある

 おじ様は愛華が大好きだ

 学…
 私は頭悪いからなぁ…



「ははは…」



 鏡の前で映る自分
 お化粧する手が止まる

 元気がなくて、ぶさいく

 頭が悪いだけではない
 セックスで殿方を悦ばせるテクニックでも負けている

 だから当たり前なのだ
 おじ様が愛華を選ぶのは



 ぶさいくだ、これ
 やきもちで歪んでいる

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