猫かぶりめっ!
第13章 狙われた
「湊さんそろそろ時間が…」
ある程度の時間になれば次の仕事があるからって春田に切り出してくれって頼んでいた
「あ、そうだ。すいません…さやさん俺、次の仕事に行かないと行けないんです」
そう言って席を立とうとした
「え?朝まで付き合ってくれるって言ったじゃない♪」
言ってねぇ…
「ほんとすいません!!」
頭を下げて立ち上がると腕を掴まれた
「じゃあ、外まで送ってよ」
笑顔でそういうさやさん
目は笑ってなかった
こえーよ(苦笑)
そう思いながらも会計を済ませて店を出た
さやさんは
「あ、お酒まわってきたみたい…//」
なんていいながら俺の腕にしがみついた
「ちょっと…撮られたら大変ですよ?」
俺は慌てて振り払おうとしたが
「大丈夫よー」
更に力が強くなって振り払えなかった
その日はタクシーにさやさんを乗せてなんとかわかれることができた
けど次の撮影から俺はずっとさやさんに付きまとわれる事になった
「ねぇ?あの日の続きは?今夜ホテル取ってるのどうかな?」
はっきり誘われた
「すいません…仕事が(苦笑)」
そう何回も断り続けると
2枚の写真を見せられた
1枚はあの日店の前で俺とさやさんが腕を組んでる写真
もう1枚は
俺と梅乃の写真
たしかその写真の日は純平さんや優さんも居たはずなんだけど上手い事ツーショット写真にされていたんだ
「コレどうしよーかなー?(笑)」
ニヤリと笑うさやさん
俺は血の気が引いていくのを感じた
「返してください!!」
取り上げようとするとカードキーを目の前に見せられた
「返して欲しかったら今夜ココに来なさい。」
「さやさんスタンバイお願いしまーす」
ADがさやさんを呼びにきて
さやさんは部屋を出て行った