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FREE BIRD

第17章 分かっているに

帰宅して、残りモノでなんとか夕飯を作り終えた。


「ただいま」


進だ。


「お帰りなさい」


私がキッチンから言うと進はいつも通り、ただいまのキスをした。


「ん?香水変えた?」


「ええ…どうかな?」


「前の方が大人っぽいよ」


「そう…」


若くない進には不評だ。


心の中であなたに買ったんではない。


と言っている別の私がいた。

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