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FREE BIRD

第19章 会う前から

「ミホさんでいいんですよね?」


「はい」


漸く返事だけ出来た。


「僕も凄い驚いてます。

あの映画館で会った綺麗な人が
ミホさんだったなんて偶然通り越して
運命感じちゃってます」


今度は嬉しそうな顔をした。


その顔に胸キュンだ。


「あ…あの時はありがとうございました」


「いえ、とりあえず立ち話も何ですので、何処か入りましょうか」


「はい…」


私はまたもやはいしか言えなかった。


歩き出した彼の後ろ姿にドキドキしながら付いて行った。


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