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FREE BIRD

第31章 チャンスは突然

僕は何故だかキッチンの雪の側に足が向かった。


「雪、ごめんな」


そう言うと、おにぎり握ってた雪の手が止まり、僕を見た。


一度膨れた上目遣いで見てから、ニッコリ笑って


「パパ、行ってらっしゃい」


と言った。


一瞬胸が痛くて泣きそうになった。

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