テキストサイズ

FREE BIRD

第35章 情事のはじまり

重ねる嘘は少しの後ろめたさもあるが、日常化され麻痺してゆく。


目を閉じれば誠さんだけが私の中を満たしてくれている。


二つの顔を使い分ける私はどっちが本当の私?


多分どちらも私なのだ。


進にバレたくないのは進を傷つけたくないから…


進を横目でチラリと見ると、きっちり布団を掛け仰向けで寝ていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ