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FREE BIRD

第46章 疲れてる

「美穂〜!」


ふいにバスルームのドアが開き我に返る。


進だ。


「な、なに?」


咄嗟に前を隠した。


「爪切りが見つからない」


「電話の横じゃない?」


「そこにないから聞いてるんだ」


「じゃあ、ボードの一番上の引き出しは?」


「見てみる」


ピシャリとバスルームの扉を締めリビングに戻って行った。

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