テキストサイズ

FREE BIRD

第52章 逢瀬の時に

そう思ったのに…次の瞬間



子供…


誠さんの子供…


進の子供…


私にはいない。


全てを投げ打って愛し、守る、血の繋がった我が子が。


私には分からない。


分からないけど、私より大切な事は分かる。


進も誠さんも…その存在がいる。



早くに両親を亡くし、兄弟もいない私は、どうしようもなく一人を感じた。









ストーリーメニュー

TOPTOPへ