テキストサイズ

FREE BIRD

第54章 刺さった棘

寝る前、誠さんからいつものようにメールがきた。


『明日フランス行ってくる。
時差あるから、きっと変な時間にメールになっちゃうな。

次に逢えるのは年明けになってしまうだろう。

でも、あなたに逢える日を楽しみに頑張るよ』



『気をつけて、いってらっしゃい。
帰りを楽しみに待ってるわ』


ベッドの中で、こっそりいつものように返信し、瞼を下ろす。


刺さった棘はそのままで私は眠りについた。










ストーリーメニュー

TOPTOPへ