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FREE BIRD

第56章 それぞれの年越し

誠さんには進の事はまだ話していない。


でも来年はちゃんと話そう。



テレビを消し、寝室に入る。


ひんやりと冷たいダブルベッドに潜り込む。


何が正しくて何をしたら良いか分かってる。


頭では分かってる。


だけど誠さんで埋め尽くされたこの心をどう消せばいいの?


涙が勝手に流れた。


泣きながら私は新年を迎えた。



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