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FREE BIRD

第57章 会えば愛しい人

「さみっ…やっぱり1月は寒いな。美穂さん大丈夫?」


「大丈夫よ…誠さんあったかいもの」


白い息を吐きながら、誠さんの腕にしがみついた。


人気も無い小さな公園まで言葉もなく互いのぬくもりだけを感じながら歩く。


手放したくない。


このぬくもりを…


誠さんを…


失いたくない!


その気持ちが強くなる程、切り出せなかった。








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