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FREE BIRD

第60章 言わせない、聞きたくない

…誠side…

よし、切り抜けた。


僕はそう思った。


ホテルを後にして別れを告げる。



「じゃあ、またね、連絡するから」



「誠さん、あの…」


「何?」


と言いながら手を握り、とびきりの笑みを見せた。


「ありがとう、楽しかったわ」


「僕もだよ、またね」


美穂さんは泣きそうな顔を隠し微笑み、小さく手を振った。


僕は逆に元気に笑って手を降った。





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