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体制を立て直しステップを降り切ると僕は彼女が昔のように逃げないよう、美穂さんの手を取った。


「良かったら食事でも」


「ええ、喜んで」


美穂さんは逃げなかった。


逃げずに僕の手を握り返した。


５年振りの彼女の手は前より少しだけ筋張っていて、小さくなった気がしたが、ぬくもりは変わらない温かさだった。