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一番聞きたいのはやっぱり結婚生活だ。


「ご主人は元気？」


「二年前他界したわ」


美穂さんは少しだけ表情を曇らせ告げた。


「そうだったんだ。それは大変だったね」


「ええ、でも気ままな独身生活にも慣れて今は楽しんでるわ」


そういう彼女は正直強がりにも見えた。


「誠さんは？ご家族元気？お子さん大きくなったでしょ」


「ああ、息子は京都の大学に行ったよ。妻とは春に離婚した」


「えっ？」


美穂さんのフォークが止まった。


「まあ、結局上手くいかなかったんだ。お互い違う道を選んだってわけだ」


「そう…」


彼女は少し手を震わせながらもフォークを口に運んだ。