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FREE BIRD

第71章 今宵初めから

食事を済ませレストランから出た。


二人共ほろ酔い気分だった。


「今日はご馳走様」


「どういたしまして、ホテルまで送るよ」


「ありがとう」


二人で夜のパリの街を今歩いてるなんて嘘みたい。


私はドクドクと高鳴る心臓を抑えるのに必死だった。


収まれ!心臓!


もうこの人とは終わってる。


もしかして素敵な恋人がいるかもしれない。


落ち着け!


そう、何度も自分に言い聞かせる。







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