妖艶怪
第13章 第13章
レイがいなくなった。
朝起きたら
布団が片付けてあって
姿がなかった。
レイ~?
トイレにもいない。
俺は近所を探し回った。
一緒に行ったファミレスとか
ラーメン屋も見た。
レイ!!
何度叫んでも叫んでも
返事はなかった。
俺は絶望して家に帰ってきた。
一応警察にも
捜索願いを出した。
たまたま外に出て
誘拐されたかもしれない。
あんな可愛い顔してたら
変態野郎に捕まりかねない。
もしかしたら
北○鮮に拉致られたとか…
色んな理由を考えながら
頭を抱えた。
レイ…どこに行ったんだ。
俺はお前無しじゃ
意味ねんだよ、馬鹿野郎!!!
くっそ!
テーブルを投げ飛ばす。
すると引き出しが倒れ、
中が飛び出す。
部屋が散らかり、
イライラする。
半分を怒りをぶつけるように
片付ける。
手に持った保険証に
涙が落ちた。
くそ…
止まらねぇ…
泣くのなんて
いつぶりだろう。