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異能者の望むもの

第5章 生徒会

Side作者


「おはようございます」

クラス委員長の事件があった次の日、境夜はいつもどおりの真面目キャラに戻っていた。

「あ、おはよう境夜ー」

そしてこの男、要も、もとのきさくで明るいクラス委員長キャラに戻っていた。

「あ、おはよう! 境夜~。昨日は全然帰って来なかったから心配したんだよ~?」

そう、境夜が寮に帰ってきた時間は深夜1時だった。

「昨日はすいませんでした。ただ、ちょっとトラブル事に捕まってしまって」

「そっかぁ。災難だったねぇ」

さて、あの時間に帰ってきて災難ですむものなのか……。

「ええ。昨日は大変でした。でも、ちょっとした経験にもなりました」

「へぇ。そっかぁ。それは良かったのかよくなかったのか」

そういって苦笑いを浮かべる福であった。

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