異能者の望むもの
第7章 能力対抗戦 2日目
Side作者
『初めまして。今日から僕が君の義兄になる―ザァァァ……――です。よろしく』
生活感のない、全体的に白い部屋。そんな白い空間で一人の青年が、一人の少年に自己紹介をしていた。
それに対する少年は自分の領域に無断でずかずかと入ってこられたことに少しの不安と警戒をしていた。
「義兄……? な…んで? ……だっておにいさんだれ? ……僕…知らない」
少年はいつもの表向きの人懐っこい笑顔ではなく、彼本来の漆黒の闇を思わせる無表情で青年と対峙していた。
『あ、急にごめんね。僕はさっきもいった通り―ザァァァ――といいます。そして、君の新しい家族になります』
そういって優しい笑顔を向ける青年。普通の人が見れば美しい笑顔。青年の顔がいいだけに10人中10人がその笑顔を見れば必ず振り向くといっても過言ではない笑顔。
だが、その笑顔は少年に安らぎを与えなかった。それどころか逆に少年に薄ら寒さと、薄気味悪さを与えた。
「僕…の………義兄……?」
『うん。そう。呼び方はなんでもいいよ!』
少年の第一印象は気味の悪い人。どこか不快感を覚える存在。
そのようなマイナスな印象だった。
少年は…なぜあのときあんなにも不快感を覚えたのか。それは多分……青年があまりにも自分に似ていたから…。
『初めまして。今日から僕が君の義兄になる―ザァァァ……――です。よろしく』
生活感のない、全体的に白い部屋。そんな白い空間で一人の青年が、一人の少年に自己紹介をしていた。
それに対する少年は自分の領域に無断でずかずかと入ってこられたことに少しの不安と警戒をしていた。
「義兄……? な…んで? ……だっておにいさんだれ? ……僕…知らない」
少年はいつもの表向きの人懐っこい笑顔ではなく、彼本来の漆黒の闇を思わせる無表情で青年と対峙していた。
『あ、急にごめんね。僕はさっきもいった通り―ザァァァ――といいます。そして、君の新しい家族になります』
そういって優しい笑顔を向ける青年。普通の人が見れば美しい笑顔。青年の顔がいいだけに10人中10人がその笑顔を見れば必ず振り向くといっても過言ではない笑顔。
だが、その笑顔は少年に安らぎを与えなかった。それどころか逆に少年に薄ら寒さと、薄気味悪さを与えた。
「僕…の………義兄……?」
『うん。そう。呼び方はなんでもいいよ!』
少年の第一印象は気味の悪い人。どこか不快感を覚える存在。
そのようなマイナスな印象だった。
少年は…なぜあのときあんなにも不快感を覚えたのか。それは多分……青年があまりにも自分に似ていたから…。