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いつまでも

第1章 プロローグ



「大丈夫ですか?」


俺は櫻井翔。

俺は普段、人助けなんてしない。

見て見ぬ振りして仕事や家路に急いでた。

でもこのとき、
なぜか手を差し伸べていた。

いま思えば、あのときから彼女の何かを感じていたのかもしれない。

恋愛下手で、自分から動いたことなんてなかった俺が、初めて差し伸べた手は、
いまでもしっかり握りしめている。

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