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いつまでも

第5章 狂いだした歯車

ズンと奥を突く。

何度も、何度も。

久々だからか、無心でしていたからか、止まらない。

「アッ…ァアンッ翔っくンッ…イッちゃうよアッ…」

「俺もッ…イクっ…!」

ふたり同時に果てた。


行為が終わった瞬間、俺は我にかえった…

何やってんだ俺は…

「ごめん…帰るゎ」

「えっ?」

俺はすぐに乱れた服を整えて、足早に部屋をあとにした。



自宅に着くと、シャワーに直行した。

濡れた自分と鏡越しに目が合う。

俺は間違っていた…
こんなことしたって、何も満たされない。

一度振られたからって、こんなんでいいのか?

もっと彼女と、
葵さんと
正面から向き合おう。

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