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いつまでも

第2章 はじまり

この前と同じ時間に、同じ場所に来てみた。

1時間程待ってみたけど、彼女は現れなかった。

嵐にしやがれの収録があるので、仕方なく日テレに向かった。

楽屋に行くと、にのがゲームをしていた。

「おっ、翔ちゃん」

「おう、はやいね」

にのはゲームの画面を見たまま言う。

「今日どしたんですか?元気なさげですよ」

長年一緒にいると、声で分かるらしい。

思い切って、にのに話してみた。

「翔ちゃんは、逢いたいんだろ?彼女に」

「まぁ…とりあえずコレ返さないとだし」

「理由はともあれ、辛抱強く待つしかないね」

「だよな…」

「ま、俺でよければ話は聞くから」

「ん、ありがと」

なんとなく、スッキリした気がした。

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