テキストサイズ

女の失恋、男の後悔。

第5章 再会

桜「あ…あのっ…私…急用を思い出したのでこれで失礼しますっ」


『私が好きなのは零緒。でも零緒が好きなのは私じゃない』


そう思うたび胸が痛かった
それなのに2人を目の前にして耐えられるはずもなかった


だから―――



















嘘を吐いて逃げ出した

本当は急用なんてなかった
ただ逃げたかった
2人を見るのが辛かった


早く、早くその場から去りたかった

だから走った
人にぶつからないように――


でもなるべく早く
髪などが乱れるのも気にせず
とにかく走った

ストーリーメニュー

TOPTOPへ