お金の関係
第9章 お見合い話
詩織「んん…」
充「…」
充の横で
安心したようにすやすやと眠る詩織
そんな詩織の髪の毛を優しく撫でながら
充は数時間前の事を
思い出していた
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充「俺は…」
理香「充さん?」
鳥谷「充君?どうした?」
充「俺は娘さんとは付き合う事は出来ま
せん」
鳥谷「充君!?」
海見「…どういう事だね」
充「俺には今好きな人がいます、ずっと
ずっと好きだった初恋の人です」
海見「うちの娘よりそっちの方がいいと
そう言いたいのか?」
鳥谷「そんな事…」
充「はい」
鳥谷「充君!?」
充「今日のお見合いも本来なら断るべき
でした、すいません」
理香「充さん…」
海見「こんな断り方をして…この先どう
なるか覚悟してるんだろうね」
鳥谷「海見さん…充君も…」
充「覚悟の上です」
鳥谷「充君…」
充「鳥谷さん、ごめんなさい…でも俺は
彼女だけは諦めたくないないんです」
鳥谷「…」
理香「…もう…もういいです」
海見「理香?」