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齟齬

第2章 2

ぼんやりと


顔をあげると


僕の目の前に


すらっと

長身の女性が

入り口の光を背に

ぼんやりと


浮かんできた。


薄暗い店内

逆光で

顔は分からない。


店内を見回す。


武志の毛先が

フワッと揺れた。





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