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齟齬

第2章 2

スプリングコートを

後ろに回り

肩から滑らせた。



武志がさりげなく

左腕にかける。



締まった身体に

黒革の

ロングコートは

一層


彼女を魅力的に

演出する。

この人は


よく自分を知ってるんだ


直感的に

胡散臭さが

鼻についた。






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