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齟齬

第3章 3


カウンターに

ついた肘をあげ

彼女は

軽く拍手をした。


「悠

 お前も紗智子さんに

 ギムレット作れよ。」


武志が僕を

今度は中央に押しやる。


一瞬僕は固まった。


戸惑ったが

新しいシェイカーを

手に取り

メジャーカップを

シェイカーの隣に置いた。

レシピ通りの

いつもの

「ギムレット」だ。



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