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齟齬

第6章 6




大通りの交差点を

左折した。
  


昼間は

溢れんばかりの人の群れ。

今は

ビルディング群が

黒くそびえている。




アルファロメオは

加速し続けた。



住宅街に入ると

緑の生け垣を右折すると

ちいさく炎が揺れる

灯が見えた。



「ついたわ。」




暗闇に

ブレーキ音を響かせ

車を止めた。





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