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齟齬

第8章 8



「・・・・・」


結來は

深呼吸すると

ゆっくりと切り出した。


「悠君はもっとしっかりした

 人だと思ってた。

 そこら辺の男とは違って

 ちゃんと考えがあるって。

 どうしちゃったの?

 バイトも大学も

 何もかも中途半端じゃない。」


「武志が何を言ったかは知らない。

 僕は僕の意思で動いてる。

 指図されることはないよ。」

結來は

僕の言葉を一切聞かずに

残りの烏龍茶を飲み干した。



 

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