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海蛍

第13章 星空と涙と覚悟

全てを理解し項垂れる私の腕を掴み

「ほら。帰るぞ。」

と引っ張り家路に向かう。



私は自分の情けなさで止まってた涙がまた再度溢れ出る。



そんな私に振り返る事なく
正面を向いたまま静かに私の腕を掴み
歩くハル。


そんな彼の背中に私は小さく


『ごめんなさい』

と謝る。

ハルは前を向いたまま

「もういいから。もう泣くな。」

と優しい声で言った。





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