テキストサイズ

海蛍

第17章 君の覚悟と・・・

ハルが私の事を


“義姉さん”


でもなく


“あんた”


でもなく


“蛍”


と確かに呼んでくれた。



私は嬉しさが込み上げて来てハルの背中に腕を回しハルの服をギュッと握り

ハルの胸の中に顔を埋めた。



「今までいっぱい泣かせてごめん。

嫌な事いっぱい言ってごめん。」


って私の頭を撫でながら言ってくれる。


けど


嬉し過ぎて

嬉し過ぎて

嬉し過ぎて溢れそうになる涙を堪える事に必死で。

ただハルの胸の中でハルの言葉に頷く事しか出来ない私をハルは更にギュ―――っと抱き締める。


それは嬉しさとハルの腕の力で何だか息苦しいけど・・居心地が良くって


何だか不思議な感じ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ