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海蛍

第6章 同居

あ・・そだ。

ハルの寝る部屋・・。

『ハル!・・あ。


はる・・と君』


「う~ん?」


TVを観て笑ってたハルは私の呼び掛けに振り向き私を見た。


その表情はさっきまでTV観て笑ってたのとは真逆で冷たい。

「何?」

『あ、あの暫く使う部屋を・・』

「あ~。ありがとう。義姉さん。」

ハルは荷物を持って立ち上がった。


「あ、そだ。」

くるりと私の方に振り返る。


「“ハル”て呼ばないでくんない?初対面で馴れ馴れしい。」

そう言って荷物抱え、暫く使う部屋に入ってパタンとドアを締めた。

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