
許嫁から始まる恋
第5章 EPISODE #5
結構走っただろうか。
やっと目の前に駅らしき建物が
現れる。
小春の両親は…居た。
走って駅にいる小春の両親の元へと
全速力で走った。
「お待たせしましたッ
はぁッ…鮫島…ッ遙です。」
俺は小春の両親の元に到着し、息を
整えながら喋る。
「遙君。久しぶりだな」
「はるくん。かっこよくなっちゃって
小春、絶対に喜ぶわー」
小春の父親は優しく微笑みかけて、
母親の方はキャピキャピしてる。
「じゃあ、母さん。俺と遙君は
話してくるよ。終わったら電話する」
「わかったわ。またね、はるくん」
そう言うと、小春の母親は俺に手を降り
どこかへ歩き出す。
