
許嫁から始まる恋
第6章 EPISODE #6
―翌朝。
俺は、ご飯を食べ終え一応風呂は
入ってそのまま冬馬の部屋に行き
布団の上で爆睡。
そして、たった今、起きた俺。
辺りを見渡すと、冬馬はまだベッドの
上で寝ている。
布団を畳み、寝癖がある髪で
冬馬の部屋を静かに出ていき、
リビングへと向かう。
リビングの時計を見るとまだ7時00分。
朝食を作れば7時30分になるだろう。
俺は、朝食の準備をし始める。
「んー…」
「おはよ、冬馬」
「んー…」
寝起きの冬馬がリビングに現れて、
冷蔵庫を開ける。
そして、冷蔵庫からペットボトルのお茶を
取り出し、飲む。
飲み終えると、俺に頭突き。
これは昔からしてくる。
「冬馬、さっさと目を覚ませ。
俺にはそんな趣味無い。」
