
許嫁から始まる恋
第7章 EPISODE #7
時刻は7時前か。
今から行けば十分、間に合う。
「じゃあ、俺は先に学校行くからな?」
リビングに飾ってある壁時計を見て、
小春の頭をポンポンと撫でて、
リビングを出る。
階段を登り、冬馬の部屋を開ける。
冬馬は既に制服に着替えて
鞄に教材を詰め込んでいた。
「もう行くの?」
「先生は忙しいからなー」
俺は、スーツに着替えていく。
「飯はもう作ってあるから
ちゃんと食べて、洗い物は任せた。」
「へいへい」
ネクタイを絞めながら、冬馬を見て
冬馬の部屋を出る。
