恋の居場所
第16章 不安な距離
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やっぱりここに居た
いつもの木の下に座り煙草を吸っている
あたしは駆けより向かいにしゃがむ。
「なんだ?」
おっさんが顔を上げると唖然とした
だって右目の目尻に青痣が出来てるんだもん
「どうしたの!? その怪我!!」
「何でもねーよ」
何でもないようには見えないけど...
「あ...そう..まぁ気をつけなさいよ!!」
あたしは今日春樹とデートだから行こ
立とうとすると腕を掴んでくるおっさん
「なに?」
何も言わずに指で砂に文字を書いている
″あいつとは別れろ″
あいつって..春樹?
「意味わかんない、別れるわけないじゃん
別に昨日のことはもう気にしてないから」
そう言い残して空き地を飛び出す
春樹に嫌われるかもっとか考えたけど春樹はそんな人じゃないもん