恋の居場所
第12章 優しさ
「つーか、そんな元気なら学校行けっての」
「...」
あの不適な笑みを思い出す
だって、あたしを殺そうとしたんだよね..?
「お前の事溺れさせた奴が怖いのか?」
「なんで知って...!!!」
「それ見てなきゃお前は死んでたっつの」
見てたんだ...
もしおっさんが居なかったらあたしは確実に死んでた...
怖くなって手の震えが止まらない。
それに気づいたのかギュッとあたしの両手を包み握ってくれる
「大丈夫だ」
自然と震えが収まっていく
なんで?
「ちゃんとあの女には話しつけといたから」
話しつけた..?
あたしは詳しく聞かなかったけど何故か安心していた
「ありがとう」