テキストサイズ

それでも、私は生きてきた

第83章 病名発覚

どうぞ、お座り下さい。


振り向いた先生に椅子を勧められ、
不安を抱きながら
座った。



えっとね…同意書の記入頂いてますが、病名はお伝えしてもよろしいですか?


はい、大丈夫です。


………。


パソコンに表示されている検査内容を見つめながら、
沈黙する先生。


1分も経っていないと思う。

けれど、
たった数秒間で
私の頭の中は
ハイスピードで動いた。



例え、
癌や死に繋がる病気だとしたら
実際、怖い。

けれど、

神様が命を取り上げる日が訪れるならば
それは
私の喜びであり、
親への償いかもしれない。


逆に、

死さえも許されず
ジワジワと苦しむ病なのであれば
それも

神様からの罰なのだろう。

と。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ