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それでも、私は生きてきた

第10章 死なせない!!!

手術は終わり、
叔父が別室に運ばれていく。

面会出来ますよ。
まだ麻酔で朦朧としてますから、
お声をかけてあげてくださいね。

数人づつ、
叔父が横たわる部屋に通される。

頑張ったね。
成功だって。
頑張ったね、本当に。

声に反応して
叔父の手先がピクピクと動く。

必死に涙を堪えるしか出来なかった。
叔父のことを
「パパ」
と、呼んでいた私。

パパ パパ
手術おつかれ〜
また焼き鳥とかアイスとか
一緒食べれるね!

周りは笑っていたけど
私なりの
精一杯の言葉だった。


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