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それでも、私は生きてきた

第15章 施設行ってくるわ…

親友の梨華は、
高校で知り合った。
何度も何度も大げんかして
離れたことも何度もある。
なのに、
必ず元に戻る。

すっごい腹立つやつなのに、
絶対嫌いになれない。

梨華の妹達も
パパママとも、
梨華の家族みんなと仲良くしてもらっていた。

梨華の家にたどり着くと、
梨華のパパが車を出してくれた。

駅まで乗せてくから。
ユリちゃん、
嫌になったら
ウチに帰ってこいよ。

梨華のパパの言葉が
本当の親の言葉のように
心に染みた。

梨華の妹からはマグカップをもらった。
施設で使うね。と、
笑顔を向けながらも
涙が溢れそうだった。


駅に着き、
梨華は入場券を買って
私を新幹線に
乗せてくれた。

最後まで
お互い笑顔で。

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