抱かれる日々
第9章 歌声と音色
少し開いている扉を覗くと
月の光だけが差し込む部屋で
ギターの音と綺麗な歌声が響いてる
優輝様だ....。
月の光が横顔を照らしている
サラッとした茶金色の髪が光っているように見え髪の間から見える横顔..
あの横顔昔どこかで....
扉に手を触れてしまいギシッと音がなってしまった
ギターと歌声が止まった
「あぁ起きた?」
「はい。優輝様が手当てを?」
「帰ってきたら庭に傷だらけの優美ちゃんがいてね」
確かあたしは庭ではなく門の前で記憶を手放した気がするけど
倒れるなんて言語道断だ。