抱かれる日々
第16章 懐かしき顔
「いつもご苦労さんだね」
「ありがとうございます」
「まいどあり~」
お遣いに頼まれていた物はこれで全てね
大量の荷物を両手に持ち周りに木々が生えている道を歩く
「優美....?」
顔を上げて前を向くと1人の男の人が立っていた
「どうしたんだよその傷..」
「どなたでしょうか」
聞かなくても薄々は分かってる
死んでも会いたくない人だ
「てか、雰囲気変わったね~
なんんてか怖くなったてか喋り方とか超硬いじゃん」
「用がないのなら失礼します」
通り過ぎようとするとドンッと飛ばされ荷物も散らかってしまった
「毎日男達に抱かれてるんだって?淫乱ごくろ~さ~ん」
「.....」
家が倒産して莫大な借金をおったと知ってあたしを捨てていった男
「あなたの愚かな性格は少しも変わっていませんね
忙しいので失礼します」
「言ってくれんじゃん」
ガッと腕を血が止まるくらいに掴まれた