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『ママ』

第4章 視覚優視

積み木で遊んでいる真の前に行き視線をカードに向けさせ、

『明日は真とママとピンクの車に乗って、銀行に行ってからショッピングセンターに行きます。』

とカードを並べながら話をすると、
遊んでた積み木を辞め玄関に行き、外にそのまま出ていき、真を追いかけるとピンクの車の前に立ちドアを開けようとしていた。


(明日が分からなかったんだ…。)

というのと、私の言葉が通じた気がして嬉しかった。


真を家に抱っこして連れて帰り、急いで紙を黒く塗り潰し、もう一枚に太陽の絵を書いた。

『真、今はお外真っ暗。
お外が明るくなったらピンクの車で銀行とショッピングセンター行きます。』

と言うとすっと泣き止みまた大好きな積み木を積み重ねはじめた。

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