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『ママ』

第10章 ママ

真は買い物してたりしてもすぐにどこかに行ってしまう…

そんなこと分かってたのに…。

看板を見てくれてたから安心していた。


『真ー!』

と呼びながら私は不安にかられていた。


もしも何かあったら…。

あの子に何かあったら…。

助けも呼べない、何も話さない真はどうすることも出来ないのに…



そんなことが頭を埋め尽くしていた。

その時携帯が鳴った。

別の所を探していた主人からだった。

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